アオザイとは?アオヤイ?
ベトナムの伝統民族衣装で「Áo dài」とベトナム語でこう書きます。「Áo」は衣服のような意味合いで「dài」は長いという意味になり合わせると長い服、長い衣になり、まさにアオザイは長い衣ですよね。動きや風で腰から足にかけてヒラヒラするのもアオザイの魅力の一つです。
女性の魅力を強調しつつ優雅に見せるベトナムの民族衣装は世界で最も美しいと言われています、上下に分かれていて上衣は長袖で体の線に沿った細身の構造ですが腰骨くらいまでスリットが入っているので歩く邪魔にはなりません、下衣は(クワン:Quần)ストレート様なストンとした感じで上下の組み合わせになっています。この深いスリットとパンツを合せるスタイルが「チャイナドレス」とは異なる点ですね。
以前は下衣(クワン:Quần)は未婚の女性は「白」、既婚女性は「黒」、日常は「青」でしたが現在は流行に合わせたり、柄が入ったり、カラフルなのや色んなアオザイがあります、その中でやはり「白」は学生や未婚のイメージが強く残っていますね。
アオザイという言い方はベトナムの北部(ハノイとか)の言い方になりまして、南部の(ホーチミンとか)ではアオヤイと言います。日本でいう方言の違いで「d」の発音が違い、北部では「ザ」南部では「ヤ」の様になります。
アオザイの衣装は美しく着ている人がすれ違うと「おお!」っと誰もが目を惹かれます。とても美しい世界的に認知されている民族衣装だと私は思います。
アオザイの着る機会は?いつ着るの?
ベトナムではアオザイを着て歩いている女性を時々見かけます。学校の先生、レストランの従業員、ホテルの従業員、郵便局の職員、ベトナム空港の客室乗務員など職場の制服として着ているのが殆どではないでしょうか。上下真っ白なアオザイは純粋や無垢を象徴としている色で中高生の学生さんが多いです。ですが学生さんでも毎日着ているわけではなく卒業式やイベント時がメインです。学生さんが白いアオザイを着ながら電動自転車やバイクに乗って走っている姿も時々見かけますが何とも言えないミスマッチ感がとても良いです。
色々なアオザイが一番見られる機会があるのは結婚式です、新郎新婦の伝統的な精巧な赤いアオザイ(赤は幸運や繁栄の意味)から、来客のカラフルなアオザイ(新郎新婦よりは控えめなのは日本でも同じですね)を着て主席される方が沢山いて会場は華やかになります。
逆に黒色は日本と同様に葬式で見かける事があります。
男性のアオザイはあるの?
あまり見かけませんがアオザイは女性だけの民族衣装ではありません。特に結婚式では男性もアオザイを着たりします。女性と違ってあまり色がなく青、赤、黄色、白、黒が殆どで大胆に金の刺繍とかが全体に入ってたりします。パンツは特に無く黒いスーツと革靴だったりします。男性アオザイも大胆な刺繍が入っているのが多いですが、それでもピシっとしていて立ち姿はとても目を見張るものがあります。
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